こんにちは。石井です。
横浜市で結婚相談所を経営しています。
ネットで「結婚相談所」を検索すると、たくさんのサイトがヒットするし、実際にたくさんの結婚相談所があって、どこがどう違うのかわりませんよね。
成婚カウンセラー今回は、婚活を始めようとする方が最初に混乱する「結婚情報サービス」と「仲人型結婚相談所」の違いを押さえつつ、「結婚情報サービス」に向いている人・向いていない人・メリットとデメリット解説します。
下で順番にみていきます。
「結婚情報サービス」と「仲人型結婚相談所」の違い
上は結婚相談所のカオス状態を表した「結婚相談所カオスマップ」です。
青枠とピンク枠で囲んだ「結婚情報サービス」と「結婚相談所（仲人型）」をみてください。
従来から、結婚相談所は、「婚活情報サービス（データマッチング型）」と「結婚相談所（仲人型）」の２つのタイプに分けられてきました。主に、この分類は、「結婚相談所（仲人型）」側から言われることが多いようです。
婚活女性なんで、結婚相談所側は「私たちは結婚情報サービスと違います」って言いたいんですか。
成婚カウンセラー結婚相談所は、サポートを売りにしている所が多く、その違いを分かってもらいたいのです。
「結婚情報サービス（データマッチング型）」とは
結婚相談所のようなサポートがない結婚相談所。高額な入会金を設定して結婚真剣度の高い会員を集め、データマッチングで機械的な紹介を行う。サポートがない分、費用が少し安くなる（成婚料なし）。O-net（オーネット）が代表。
「結婚相談所（仲人型）」とは
仲人（カウンセラー）による婚活サポートが受けられる結婚相談所。マッチング、お見合い日程調整、お見合い、交際、成婚の各段階で仲人（カウンセラー）のサポートがあり、相談しながら婚活を進められる。成婚料（平均２０万円）ある。サポートを重視するためカウンセラーがお世話できる小規模で経営されている所が多い。たいていいずれかの連盟に所属し、アプリを介してお互いの会員を紹介しあう。東証一部上場のIBJが連盟最大手。他に、BIU、JBA、NNRなどがある。
「結婚情報サービス」と「仲人型結婚相談所」の特徴比較
| 結婚情報サービス （データマッチング型） | 結婚相談所 （仲人型） | |
| ①事業形態 | 大手企業/１社単独 | 小規模事業者/連盟加盟 |
| ②カウンセラー雇用 | 正社員/アルバイト/非常勤スタッフ | 事業経営者 |
| ③会員数 | 数千人～最大5万人程度 | １社50名程度/連盟平均5万人 |
| ④紹介方式 | 紹介がメイン （近年、専用アプリ併用） | 専用アプリで自分で探す |
| ⑤サポート | なし/手薄 | 手厚い |
| ⑥費用 | 結婚相談所と比べるとやや安い | 高い |
| ⑦成婚率 | 10% | 20%~30% |
| ⑧代表例 | O-net | IBJ/加盟店 |
解説
- ①事業形態はどう違う？
-
結婚情報サービスはほとんどの場合、大手企業が1社単独で運営しています。仲人型結婚相談所は、個人経営の小規模な相談所がほとんどです。
成婚カウンセラー例外として、日本結婚相談所連盟（IBJ）の直営店であるIBJメンバーズは大手企業です。
- ②カウンセラー雇用はどう違う？
-
結婚情報サービスは、大手企業が1社で、必要なスタッフ（主に事務手続き担当）を雇用して運営しています。一方で、仲人型結婚相談所は、小規模事業者が経営しています。時に必要なスタッフを雇いますが、主に経営者自身が婚活サポートをしています。
- ③会員数はどう違う？
-
結婚情報サービスは数千人～最大5万人程度、仲人型結婚婚相談所の小規模事業者は1社50名程度になります。仲人型の小規模事業者は、多くの場合、いずれかの連盟（平均5万人程度）に所属していて、他の仲人型結婚相談所の会員ともお見合い可能です。
成婚カウンセラー結婚情報サービスで単独で会員数が最大なのは、O-net（オーネット）です。
- ④紹介方式はどう違う？
-
婚情報サービス（データマンチング型）では、希望条件から結婚相談所が機械的にお見合い候補を紹介します。仲人型結婚相談所では専用アプリを使って自分で相手を探します。ただし、近年は、結婚情報サービス（データマッチング型）も専用アプリで自分で探せる所が増えています。
成婚カウンセラー自分で相手を探せる方がメリットが大きいです。
- ⑤活動サポートと⑥費用はどう違う？
-
結婚情報サービスと結婚相談所の一番大きく違う所です。結婚情報サービスはサポートがなし/手薄で、他方、仲人型結婚相談所はサポートが手厚いです。この違いで、両者の費用について差が出ます。結婚情報サービスは利用者の婚活サポートをしないので、その分費用を安くすることができます。仲人型結婚相談所は利用者の婚活サポートを重視しているので、費用は結婚情報サービスと比べて高くなります。
成婚カウンセラー比較から、サポートで選ぶなら「結婚相談所」、費用で選ぶなら「結婚情報サービス」と言えます。
- ⑦成婚率はどう違う？
-
サポートが手薄になりがちな結婚情報サービスは成婚率が10％程度と言われています。一方で手厚いサポートを行う仲人型結婚相談所は各連盟加盟の結婚相談所を平均して20～30％成婚率があります。
- ⑧代表例はどこ？
-
結婚情報サービスの代表例は、O-net、仲人型結婚相談所の代表例はIBJメンバーズ/IBJ加盟店が代表例になります。
結婚情報サービスと仲人型結婚相談所のモデル料金比較
| 結婚情報 サービス | 結婚相談所 （仲人型） | |
| 入会時費用 （システム登録料等含む） | 100,000円 | 100,000円 |
| （活動サポート料） | – | (100,000円) |
| 月会費 | 15,000円 | 15,000円 |
| 成婚料 | – | 200,000円 |
解説
- 入会時に必要な金額はどう違う？
-
結婚情報サービスでは、「活動サポート料」がかからないので、入会時に必要な金額は平均的に10万円前後になります。他方、大手の仲人型結婚相談所では、入会時に10万～20万円（活動サポート料がある場合）必要となります。
- 月会費はどう違う？
-
結婚情報サービスと仲人型結婚相談所で月会費の違いはほとんどありません。
ただし、最近登場した「手軽な結婚情報サービス」は、月会費も安いですし、「個人経営の仲人型結婚相談所」を根気よく探すと、より安い月会費を設定している相談所もあります。前者の例ですと、ゼクシー縁結びエージェントは月会費9900円プランがありますし、後者の例では、弊社ハッピーコネクトは月会費5,000円プランがあります。成婚カウンセラーただし、お見合い1回あたり3000円の料金がかかります。
- 成婚料はどう違う？
-
結婚情報サービスと仲人型結婚相談所の最大の違いになります。結婚情報サービスに成婚料はありません。仲人型結婚相談所で設定されている成婚料は平均20万円になります。
少しでもリーズナブルな料金で婚活したいなら、結婚情報サービス（データマッチング型）を選びましょう。
一方、手厚いサポートで成婚できる可能性を少しでも高めたいなら「結婚相談所（仲人型）」を選びましょう。
結婚情報サービスの「仲人型結婚相談所」化
近年、結婚情報サービスが仲人型結婚相談所の特徴を取り入れるようになってきました。
現在では、今まで結婚情報サービスと仲人型結婚相談所を区別していた下の3つの特徴での区別が難しくなっています。
- 紹介方式
- 成婚料
- サポート
結婚情報サービスが「自分でお相手検索」できるように
従来、結婚情報サービスでは、お見合いのお相手候補選びが、希望条件からの機械的な紹介一択だったのですが、近年は、専用アプリを使って自分でお相手検索できるようになってきました。例えば、オーネットでは、自宅でのアプリ検索や店舗でのシステム検索で一定数の会員を自分で検索できます。（他に、ツヴァイ、パートナーエージェント、ゼクシー縁結びエージェントでも自分で検索可能です。）
成婚カウンセラー自分でお相手検索して申し込める人数は多くないので注意が必要です。
結婚情報サービスが「成婚料をとる」ように
従来、結婚情報サービスでは、「成婚料」がかからないことが特徴の一つでした。しかし、近年は、①仲人型結婚相談所連盟に買収されたり、②結婚情報サービスと仲人型の中間として一定のサポートを提供する相談所が登場し始め、結婚情報サービスでも成婚料がかかる場合が出てきたました。
①の例としては、ツヴァイがあげられます。2020年に日本結婚相談所連盟（IBJ）に買収された結果として、ツヴァイではIBJ会員（約8万人）と成婚した場合には、20万円（税込み22万円）の成婚料がかかります。
②の例としては、パートナーエージェントがあげられます。パートナーエージェントは以前、IBJの一加盟店（仲人型結婚相談所）でしたが、IBJから独立する際、結婚情報サービスと仲人型結婚相談所の中間に位置する結婚相談所になりました。現在（2022年）では、パートナーエージェントでは、全ての成婚に対して、成婚料5万円がかかっています。
結婚走情報サービスと仲人型結婚相談所の中間型として登場
すでに紹介しましたが、パートナーエージェントのように、当初から、結婚情報サービスと仲人型結婚相談所の中間タイプとして一定のサポート付きのサービスを提供する結婚相談所が登場するようになっています。
結婚情報サービスが仲人型結婚相談所の特徴を取り入れた結果、両者の区別があいまいになってきています。
第3の結婚相談所（オンライン型）の登場
結婚情報サービスと仲人型結婚相談所の他に、現在は、結婚相談所や結婚情報サービスより手軽に利用できる新しい結婚相談所が出てきました。ズバリ、「オンライン型」の結婚相談所です。
| 結婚相談所 （オンライン型） | |
| ①事業形態 | 大手企業/１社単独 |
| ②カウンセラー雇用 | 正社員/アルバイト/非常勤スタッフ |
| ③会員数 | 数千人～最大3万人程度 |
| ④紹介方式 | 紹介とアプリ併用 |
| ⑤サポート | 手薄 |
| ⑥費用 | リーズナブル （入会金低額、成婚料なしなど） |
| ⑦成婚率 | 不明 |
| ⑧代表例 | en婚活 |
オンライン型の結婚相談所は実店舗をもたず、オンライン完結で利用できるのが特徴です。
成婚カウンセラーオンライン型の結婚相談所は実店舗をもたず、オンライン完結で利用できるのが特徴です。
オンライン結婚相談所の特徴は３つあります。
- オンライン完結（実店舗なし）
- 料金がリーズナブル（入会金が安い、成婚料なし、など）
- オンライン（電話・メール）でのサポートがある
代表例は、en婚活です。
ただし、新しい結婚相談所には課題も多いです。
- サポートが不十分
- 会員数が少ない（お見合いが組みにくい）
- 真剣度の低い会員がいる
以下は、口コミサイトにある不満のうち多いものです
・返信が遅い
・カウンセラーが前の相談を覚えていない
・こちらの悩みを詳しく説明してもありきたりな回答しか返ってこない
・あまりアプリと変わらない（料金の高いアプリ）
「オンライン型の結婚相談所」は「結婚情報サービス」よりもリーズナブルに利用できる、しかしまだ課題も多い。
結婚情報サービスのメリット・デメリット
マッチングアプリとの比較
| メリット | デメリット | |
| アプリ | ・料金が安い ・利用に証明書不要 | ・結婚に真剣とは言えない ・利用者の身元が不確か ・成婚率1％以下 |
| 結婚情報サービス | ・結婚に真剣 ・会員の身元が確か ・成婚率10％ | ・料金がぐっと高くなる ・入会に証明書が必要 |
成婚カウンセラー結婚情報サービスのメリットは「身元が確か」で「結婚に真剣な相手」の中からお相手を選べることです。
婚活女性デメリットはありますか？
成婚カウンセラー一番は、アプリと比べると料金が高くなることです。
また、入会に各種証明書が必要なため、手軽に入会できません。しかし、会員の身元証明のためと考えると、真剣に婚活したい人にとっては、メリットといえます。
仲人型結婚相談所のとの比較
| メリット | デメリット | |
| 結婚相談所 （仲人型） | ・婚活サポ―トがある ・成婚率20~30% | ・料金が高い ・成婚料（平均20万円）がある |
| 結婚情報サービス | ・料金が安い （成婚料分） ・カウンセラーとの相性を気にしなくてよい ・自分のペースです婚活をすすめられる | ・婚活サポートがない ・成婚率10％ |
成婚カウンセラー結婚情報サービスのメリットは、料金が安く、自分のペースで婚活を進められることです。
婚活女性デメリットはありますか？
成婚カウンセラー婚活で困ったときにサポートが手薄なところです。
結果として、会員全体の平均値ですが、成婚率が１０％とやや低めの数字になっています。
結婚情報サービスに向いている人
婚活女性結婚相談所サービスに向いている人ってどんな人ですか？
成婚カウンセラー次の特徴をもつ人は、結婚情報サービスに向いています。
- 自分のペースで婚活をすすめたい
- サポートなしでも成婚できる自信がある
「自分のペースで婚活をすすめたい」
成婚カウンセラー次のことが自分でできそうかで判断してください。
- 成婚までの目標年数を決める
- いつまでに運命のお相手と出会えればいいか逆算する
- 短期・中期の目標も設定する
- 毎月何人の人と会えばいいかシミュレーションする
- 目標が達成できなかった場合は、どのタイミングで退会するか判断する自分のペースで婚活をすすめたい
「サポートなしでも成婚できる自信がある」
成婚カウンセラー「交際経験がトータルで1年以上あるか」で判断するとよいです。
以下のことができるか、も判断基準にしてください。
- 自力で交際を進展させることができる。
- 異性の心理がわかり、お相手が交際経験の少ない人でも自分がリードしてあげることができる。
逆に次の特徴をもつ人は、仲人型結婚相談所への入会を検討した方がよいです。
- ペースメイクしてもらいながら、一定の期限内に成婚したい
- 成婚まで相談しながら婚活をすすめたい
成婚カウンセラー上の希望を持っているひとは仲人型結婚相談所への入会を検討しましょう。
結婚情報サービス比較表
| 結婚情報サービス | 料金 | 紹介可能会員数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| O-net（オーネット） | 標準 | 約5万人 | 単独会員数No.1 |
| ツヴァイ | 標準 | 約9万人以上 （単独約1万5千人前後） | IBJグループに統合 |
| パートナーエージェント | 安い | 約7.3万人 | 仲人（コンシェルジュ）あり |
| ノッツェ | 高い | 約10万人以上 | 紹介可能人数No.1 |
| ゼクシー縁結びエージェント | 最安値 | 約3.2万人 | 手軽に利用できる |
結婚情報サービスおすすめランキング
１位：O-net（オーネット）
- 会員数5万人・・・結婚情報サービス最大規模
- 運営会社が大手（楽天）グループで安心
成婚カウンセラー単独の自社会員が5万人いるということは、多くの利用者に選ばれている証拠です。
2位：パートナーエージェント
- 紹介可能人数7.3万人
- 仲人あり（プランによる）
- 単独の会員数が少ない
- 複数他社との連携により会員の質が悪くなっている
- リーズナブルなプランだとサービスを十分に活用できない
- 結婚情報サービスなのに成婚料がかかる
成婚カウンセラーコンシェルジュとの定期面談がない「ライトコース」が「結婚情報サービス」の料金プランになります。
低額な「料金」のわりに「紹介人数」や「自分で申し込める人数」が多くお値打ち感があります。
ライトコースでも成婚料がかかることに注意が必要です。
なお、パートナーエージェントの自社会員数は約1万1千人で、上の紹介可能会員数はコネクシップやスクラムの仕組みを使った他社会員を含んだ数字となります。
他社会員のなかには結婚に対する真剣度が低い会員が含まれていることがあります。
3位：ノッツェ
- 紹介可能人数10万人以上・・・No.1
- 料金が高い
- サポートの質が悪い
- 会員の質が低い
成婚カウンセラー専任カウンセラーがつかない「ベーシック・コース」が「結婚情報サービス」の料金プランになります。
紹介可能人数トータル10万人は、とても魅力的です。
なおノッツェの自社会員数は約1万7千名で、上の紹介可能会員数は他社会員を含んだ数字となります。
紹介可能会員数が多いのは魅力ですが、提携他社の会員が多いため、あえて料金が高額なノッツェに加盟しなくても良いかもしれません。
たとえば、他社に入会してもコネクトシップ会員とのお見合いは可能です。
4位：ゼクシー縁結びエージェント
- 圧倒的に安い
- 手軽に利用できる
- 会員数が少ない
- 会員の質が悪い
- サポートが手薄
成婚カウンセラーカウンセラーとの定期面談がない「シンプルプラン」が「結婚情報サービス」の料金プランになります。
圧倒的に安いので、コネクトシップ（他社との連携サービス）を利用してよい出会いを探したい人は、ゼクシーを利用すると、リーズナブルに結婚情報サービスを試せます。
紹介可能会員数が3万人と少ないので、地域によっては十分にお相手が探せないリスクがあります。
5位：ツヴァイ
- IBJグループに統合（2020年）
- 老舗の信頼感
- ツヴァイ単独では会員数が少ない
- IBJ加盟店として利用する場合、料金が高い
成婚カウンセラー高額な成婚料のない「ツヴァイ会員のみご紹介プラン」が「結婚情報サービス」の料金プランになります
ツヴァイの自社会員数は1万5千人前後のため、上記「結婚情報サービス」プランで出会える人数はかなり少な目です。
「IBJ会員を含むプラン」への入会を検討する場合は、初めからしっかりとしたサポートのつく「仲人型結婚相談所」に入会することをお勧めします。
