こんにちは、石井です。
横浜で結婚相談所を経営しています。
本記事では、婚活している人の男女の年齢差に関する疑問アレコレについて、資料データ付きで解説します。
結婚の年齢差(年の差)はどれくらいか。
・黄色は「総数」、薄い赤は「妻年上婚」薄い緑は「夫妻同年齢婚」、薄い青は「夫年上婚」です。
・数字は百分率(%)
上の表は厚生労働省の「初婚夫妻の年齢差別にみた婚姻件数・構成割合の年次推移」を表にしたものです。ずらっと細かい数字が並んでいます。興味がある人はしばらく眺めてみてください。下で解説していきます。
ちなみに、実数で見ると、すべての年齢差で婚姻数が減少しています。おおきな原因は婚姻適齢期人口の減少です。婚姻適齢期の人口が5年ごと100万人単位で減少しているのです。さらに未婚化の流れも影響しています。
「妻年上婚」は増えている
「妻年上婚」はすこしずつ増えています。
女性の社会進出が進むとともに、1990年の調査から追っていくと2020年段階までに10%UP。
2020年時点で、その年に結婚した24.5%、約4組に1組が妻年上婚となっています。
理由は、おそらく女性の経済力の向上です。
特に「妻が1歳年上」の新婚カップルは、2020年に10%を超えました。
1歳程度女性の年齢が上、というのは、同年齢と結婚したい男性にとっても誤差の範囲といえそうです。
同学年でも、4月生まれの女性と、翌年3月生まれの男性では、11か月年の差があることになりますしね。
たしかにそうですね。
私は大学で、1年浪人した同学年の妻と出会い、20代半ばで結婚しました。
そういう出会いも多そうですね。
「夫婦同年齢婚」は常に一定
「夫婦同年齢婚」は常に多いです。年齢ごとの階級は約20%で他と比較すると最多になります。なお現在も、一貫して、わづかずつ増えています。同じ年齢で結婚する人が一番多いというのは驚きですね。
どうして「夫婦同年齢婚」が一番多いんですか。
学校の同学年、職場の同期と結婚する方が多いからだと思います。
マッチングアプリや結婚相談所での出会いが増えてきた現在でも、出会いの場で一番多いのは、依然として、サークル、クラブ、習い事、です。
1位:サークル・クラブ・習い事で(25.9%)
2位:職場や仕事で(21.4%)
3位:学校で(14.1%)
4位:ネットで(13.6%)
5位:見合い結婚(9.0%)
*第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)
「夫年上婚」は減っている
婚姻の中で50%以上を占めるのは「夫年上婚」です。ただし「夫年上婚」は、わずかに減少傾向にあります。
考えられる原因は「経済的な理由」です。
なお、夫が年上婚はアメリカ、イギリス、フランス、スペイン、オーストラリアなど欧米諸国をはじめ、世界的にみられる傾向です。
ヨーロッパなどの先進国では婚姻における年齢差は小さくなる傾向があるようです。
結婚の平均的な年齢差
年齢差ごとの構成比はわかりましたけど、平均的な年齢差はどれくらいですか?
結婚する夫婦の年齢差の平均は、一般的に2.2歳程度と言われています。
皆さんの周りをみていただいても、実感として、これくらいの年齢差が平均かな?という感覚になると思います。
結婚相談所での結婚の年齢差(年の差)
上は、IBJ『成婚白書』(2023年版)に掲載されている成婚者の結婚相手の年齢についての資料です。
男性の結婚相手の年齢(年齢差)
男性の結婚相手の女性との年齢差は、30代前半で1.6歳、30代後半だと3.2歳になります。
30代男性の結婚相手の女性は、年によって多少異なりますが、平均で2~3歳差といえます。
40代男性の結婚相手の年齢差は、40代前半で4.5歳、 40代後半で5.8歳になります。
40代男性の結婚相手の女性は、こちらも年度によって異なりますが、平均で5歳前後といえます。
20代男性は、結婚相談所に入会している年下女性が少ないこともあり、同年齢・年上の女性との成婚が多くなっています。
女性の結婚相手の年齢(年齢差)
女性の結婚相手の男性との年齢差は、20代前半で7.6歳、20代後半で3.8歳になります。
30代女性の結婚相手の男性との年齢差は30代前半で3.0歳、30代後半で3.3歳になります。
40代女性の結婚相手の男性との年齢差は、40代前半で3.7歳、40代後半で3.2歳になります。
20代前半女性は、結婚相談所に入会している同年代の男性が少ないこともあり、少し年上の男性との成婚が多くなっています。
結婚年の差ごとのメリット・デメリット
0歳~3歳差
メリット
近い年齢で結婚するメリットは、同世代として話題が合い、早くから友達同士のように交際を進めることができる点です。年齢差によって上下関係が生まれにくいので、なんでも相談・協力できる関係を築きやすいです。
話が合うので、一番結婚しやすい年齢差になります。
デメリット
40代後半以降になると、両親の介護の問題等が同時に起こりやすいです。また60代、70代、80台と年齢を重ねたときに、老々介護の問題も発生しやすくなります。
もっとも、かなり個人差があるので、一般論でこのデメリットを語るのは難しいかもしれません。
4歳~6歳差
メリット
年が離れているので、お互いに自然と気遣いをしやすいです。年齢による上下の関係がわりとでやすいので、逆に喧嘩などはおこりにくくなります。男性は「自分がやってあげたいタイプ」「甘えられたいタイプ」の方は、この年齢差の女性とは相性がよいです。女性は、「男性にリードしてもらいたい」「甘えたいタイプ」の方は、この年齢差の男性を選ぶと心地よい関係が築けることが多くなります。
男性側は4歳差の女性からは、マッチングすることが少しずつ難しくなります。
デメリット
年齢差があるので、相手に自分と同じ価値観、知識を求めるとうまくいかない可能性があります。経験の多い年上男性は、年下女性を常にやさしく見守る意識が大切になります。女性は年下という立場に甘えすぎず時には自分がリードする意識をもつと二人の良い関係が長続きしやすくなります。
マッチングした後も、良い関係を続けるために、ちょっとした努力が大切になります。
7歳差以上
メリット
もともと年の離れた相手と相性の良い男性・女性には居心地のよい年齢差です。喧嘩も起こりにくく、親の介護の問題や自分の衰え・病気の問題が同時には起こりにくいので、事前の対策がしやすくなります。男性は経済力を期待されることが多く、女性は家庭のことを任されやすいので、性別による役割分担と相性が良い人には、居心地の良い年齢差となります。
7歳差以上のマッチングはかなり稀なケースになります。
デメリット
7歳差以上の結婚が適している男女の数は意外と多くありません。男性は心身ともに若々しく経済力があることが必須になりますし、女性も年上男性と結婚生活を送っていく覚悟と精神的な成熟度が必要になります。
年下が好き、甘えるのが好き、というだけではよい関係を続けていくのは難しくなります。
まとめ
本記事では、結婚の年齢差について、資料のデータをもとにして客観的な数字を解説しました。
結婚には、年齢差ごとにメリットとデメリットも存在します。
ただ、重要なのは、お互いのライフステージや価値観の違いを理解し、それを受け入れていく姿勢です。
年齢はあくまで結婚相手の一つの要素に過ぎません。大切なのは、二人の間での信頼関係が築けるか、心地よい時間が過ごせるか、ということです。
何歳差であっても、年齢差を超えた深い絆を築くためには、お互いが柔軟に対応し合い、共に成長する姿勢が不可欠です。
素敵な相手と巡り合えるよう願っています。
会員様ファーストの徹底
ハッピーコネクトは「会員様ファースト」を理念とし、分析とサポートで結果を出す結婚相談所です。いつでも相談できる環境作りを心掛けております。婚活時はお悩みがつきものですが、そんなときに会員様と一緒に考え、共に目標を達成するための一番の味方となるのがハッピーコネクトです。ぜひ一度、無料相談にお越しくださいませ。お待ちしております。
結婚相談所ハッピーコネクト 代表
石井広望